iCloudバックアップを削除しても、iPhone本体に保存されているデータには何の影響もありません。iCloudの容量が足りない場合は、遠慮なくバックアップデータを削除してしまいましょう。

ただし、iCloudにしか保存されていないデータは、バックアップを削除してしまうと消えてしまうので注意が必要です。

というわけで、今回はiCloudバックアップを削除することによる影響と、実際に削除する手順について解説します。

iCloudバックアップを削除するとどうなる?

よく「バックアップを削除したら写真やアプリが消えたりしない?」と言う人がいますが(半年前の僕です笑)、バックアップデータを削除しても本体のデータには何の影響もありません

バックアップとは?

そもそも“iCloudバックアップ”とは、iPhoneのソフトウェア、もしくはハードウェアに何かしら問題が起きてデータが消えてしまった場合に備えて、データのコピーをiCloud上に保存する機能です。

iCloudストレージにあるデータは、iPhoneストレージにあるデータのコピーです。同期しているわけではないため、iCloudのデータを消しても、iPhoneのデータに影響はありません。

とはいえiCloudバックアップは復元したいデータが有るときや、iPhoneの故障でデータを移し替えたいときに使用できるファイルです。

バックアップを削除したからと言って何にも起こりませんが、何か起きたときにデータを復元できる安心感があります。

バックアップを削除すると消えるデータもある

ただし、iCloudにはバックアップした後、iPhoneストレージから削除してしまったデータは、バックアップを削除すると完全に消えてしまい復元できなくなります。注意してください。

例えば以下のようなケースを考えてみてください。

  1. iPhoneにA,B,Cの3枚の写真がある
  2. iCloudにバックアップ
  3. iPhoneでBの写真を削除
  4. iCloudバックアップを削除

2の時点では、iPhone・iCloudの両ストレージにA,B,C3枚の写真が保存されています。

iPhoneからBの写真を削除した3の時点では、iPhoneにはA,Cの写真しかありませんが「iCloudのバックアップ」にはまだA,B,C3枚の写真が全て保存されています。

この時点であれば、iCloudバックアップから復元することで、Bの写真をiPhoneに復元することができます。

しかし4の時点では、iPhoneにはA,Cの写真しかなく、iCloudのバックアップは空になりました。もうどこにもBの写真は保存されていないため、Bを復元することはできません。

バックアップを削除した後にバックアップを取ると…

バックアップを削除しても、バックアップ機能が消えるわけではありません。再びバックアップを取ることはできます。

iCloudバックアップは「上乗せ保存」ではなく、毎回「上書き保存」しています。そのため、バックアップ削除後に追加したデータだけでなく、その時点でiPhoneに保存されている全てのデータをバックアップできます。

iCloudバックアップの一部を削除する方法

ここからは実際にiCloudバックアップを削除する手順について解説します。

iCloudストレージの空き容量が足りなくなった場合、いきなりバックアップデータを全て削除する必要はありません。まずは要らないデータを個別にバックアップから外していきましょう。

iCloudでバックアップデータを選択する方法

デフォルトの設定だと全てのデータがiCloudにバックアップされます。バックアップデータを取捨選択するには、設定アプリを開いて一番上の自分のAppleID(名前)をタップしてください。

次に「iCloud」をタップしてください。

AppleID(自分の名前)をタップ
AppleID(自分の名前)をタップ
「iCloud」をタップ
「iCloud」をタップ

続いて「ストレージを管理」をタップしてください。

「バックアップ」をタップしてください。

「ストレージを管理」をタップ
「ストレージを管理」をタップ
「バックアップ」をタップ
「バックアップ」をタップ

下にある「このiPhone」をタップしてください。

するとiCloudにバックアップされたデータの内訳が表示されます。

下の「バックアップするデータを選択」という欄で、不要なアプリやデータを選んでオフにすれば、個別にバックアップから外すことができます。

不要なアプリのスイッチをオフにする
「オフにして削除」をタップ
「オフにして削除」をタップ

 

個別削除したデータを再びバックアップする方法

上記の手順でバックアップから個別削除した項目は、次回以降もバックアップされなくなります

再びバックアップするには、同様の手順で「バックアップするデータを選択」を選んでオンにする必要があります。

iCloudバックアップを全て削除する方法

バックアップデータを個別に削除しても容量が足りない場合は、バックアップデータを全て削除してしまいましょう。

先程と同様に設定アプリを開いて

  1. AppleID(名前)
  2. iCloud
  3. ストレージを管理
  4. バックアップ
  5. ◯◯のiPhone
    このiPhone

の順にタップしていき、一番下にある「バックアップを削除」をタップしてください。

iCloud写真の場合は消える

今回の内容をまとめると

  • iCloudバックアップはiPhone内のデータのコピー
  • iCloudとiPhone本体のデータは同期していない
  • iCloudバックアップを消してもiPhoneに影響はない
  • バックアップを消した後も再びバックアップできる
  • ただしiCloudにしかないデータはバックアップを消したら消える

iCloudにはバックアップの他にも「iCloud写真」という機能があります。

バックアップはコピーですが、iCloud写真は完全な同期です。iCloud写真を削除すると、iPhone上でも写真を見れなくなります。注意してください。

著者:yushiro yushiroの記事一覧
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