- 急にiPhoneを充電できなくなった
- 充電してるのにiPhoneの画面が真っ暗
- 途中まで充電できても80%で止まってしまう
・・・とお悩みのあなた!iPhoneが充電できない場合は様々な原因が考えられます。すぐに解決することもあれば、修理に出さないといけないケースもあります。
そこで今回はiPhoneが充電できない場合に考えられる9個の原因と対処法を紹介します。
接続不良
1つ目の原因は単なる接続不良です。これは本当によくあります。接続不良が原因なら、1回取り外してから、もう1回接続し直すと普通に充電されます。
iPhoneとLightningケーブルと充電器を全て外して、繋げ直してみてください。それでも充電できない場合は、接続部分に汚れが溜まっていないか確認してみましょう。
Lightningケーブルが断線している
2つ目の原因はケーブルの断線です。繋げ直しても充電できない場合はまずこれを疑いましょう。
他にもiOSデバイス(iPhoneやiPad)を持っている場合は、そのデバイスでLightningケーブルを試してみてください。他のデバイスも同様に充電できない場合はLightningケーブルが断線している可能性が高いです。新しく買い替えましょう。
充電器(アダプタ)の故障
3つ目は充電器の故障です。LightningケーブルでiPhoneをPCに接続すると普通に認識されるのに、なぜか充電器に挿しても充電されないという場合は、十中八九充電器が壊れています。具体的には充電器内部の故障や、プラグが錆びているなどが考えられます。
これも充電器を買い換えるしか解決策がありません。家に他の充電器がある場合はそれでも使えますが、iPad用の充電器とかだと電力が大きいので若干iPhoneが熱くなります。注意してください。
非純正品を使っている
4つ目の原因はLightningケーブルや充電器に非純正品を使っていることです。Apple純正じゃないLightningケーブルとかだと、iOSがアップデートされて急に使えなくなることがあります。なのでちょっと高いですけど純正品を使うことをおすすめします。
バッテリーが0%
5つ目の原因はiPhoneのバッテリーが0%だということです。バッテリーが完全放電されて0%の状態から充電した場合、しばらくの間画面が真っ暗のままなので一見すると充電されていないように見えます。でも、これは起動するのにある程度の電力が必要だから、その分を充電しているだけです。スリープボタンを押せば、バッテリーのアイコンがちゃんと表示されるはずです。
バッテリー充電が最適化されている
6つ目の原因は、iPhoneの設定でバッテリー充電が最適化されているからです。これは80%までしか充電できない場合の原因です。
80%までは高速充電されるのに、それ以降はなかなか充電されないという場合は、「バッテリー充電の最適化」がオンになっています。
「バッテリー充電の最適化」は持ち主のiPhone使用時間から、次にiPhoneを使い始める時刻を計算して、その時間にちょうどバッテリーが100%になるように充電のペース配分を調整してくれる機能です。これによって過充電を防ぐことができます。というのも、バッテリーが100%になってるのに充電し続けると過充電でバッテリーに負荷がかかって劣化しやすくなるんです。
例えば「バッテリー充電の最適化」をオンにした状態で充電器に繋ぎ、23時に就寝したとします。もしあなたが普段6時に起床してiPhoneを使い始めていた場合、5時頃までは80%以上の充電が保留され、6時に100近くになるペースで充電されます。
高速で100%まで充電したい人は、「バッテリー充電の最適化」をオフにしましょう。手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開く
- 「バッテリー」をタップする
- 「バッテリーの状態」をタップする
- 一番下の「バッテリー充電の最適化」のスイッチをオフにする
バッテリーが劣化している
7つ目の原因はバッテリーの劣化・故障です。iPhoneは熱くなっているのになかなか充電されない場合は、バッテリーが劣化してだめになっちゃってる可能性が高いです。
iPhoneのバッテリー状態は設定アプリ内でも確認できます。手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開く
- 「バッテリー」をタップする
- 「バッテリーの状態」をタップする
バッテリーの劣化具合を確認する上で見なければいけないのは最大容量とピークパフォーマンス性能です。
最大容量
初期状態だとバッテリーの最大容量は100%ですが、経年劣化により徐々に少なくなっていきます。より正確には、充電するたびに最大容量が減っていくんです。
ちなみにAppleいわく、iPhoneは通常使用でフル充電を500回繰り返しても、バッテリーの最大容量は80%以上になるように設計されているそうです。ちなみに80%を下回ると、メーカー保証期間内(通常は1年、AppleCare+に加入している場合は2年)であればバッテリーを無料交換してもらえます。
ピークパフォーマンス性能
ピークパフォーマンス性能というのは、バッテリーの最大瞬時給電能力(ピーク電力)のことです。
iPhoneのバッテリー最大容量が減ると、バッテリーのピーク電力も少なくなります。ピーク電力が低下すると、バッテリー残量が少ない時にiPhoneが突然シャットダウンしたりします。すると、iPhoneの「パフォーマンス管理」という機能が適用され、iPhoneは自動的にパフォーマンスを落としてシャットダウンを防ぎます。このパフォーマンス管理が適用されると動作が重くなったり、充電がなかなかされなくなったりします。
ピーク電力が低下してパフォーマンス低下機能が適用されている場合は、以下のように表示されます。
出典:Appliv
ちなみにパフォーマンス管理は無効にすることができます。そうすればパフォーマンスの制限は解除されますが、バッテリーが少なくなると突然電源が落ちるようになります。
バッテリーの交換
最大容量とピーク電力が著しく低下すると、バッテリーの設定画面の一番上に以下のようなメッセージが表示されるようになります。
出典:Appliv
こうなったらバッテリーの交換をおすすめします。バッテリー交換はApple Storeはもちろん、ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアショップでも対応してくれます。ただ、キャリアショップは交換費用が若干高いです。なのでバッテリー交換はApple Store・正規サービスプロバイダに持ち込むか、配送修理に出すことをおすすめします。
バッテリー交換にかかる時間・費用・手順に関しては以下の記事でめちゃくちゃ詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
iPhoneの一時的な不具合
8つ目の原因はデバイスの一時的な不具合です。これは再起動すれば解決することが多いです。再起動のやり方は機種によって微妙に異なります。手順は以下のとおりです。
出典:Appleサポート
【iPhoneX以降】
- サイドボタンとボリュームボタン(↑↓の片方だけ)を同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」と表示されたらスライドして電源を切る
- 少し時間を置く(5秒ほど)
- サイドボタンを長押しして再起動
【iPhone8以前】
- サイドボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」と表示されたらスライドして電源を切る
- 少し時間を置く(5秒ほど)
- もう一度サイドボタンを長押しして再起動
【iPhone5以前】
- 上部の電源ボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」と表示されたらスライドして電源を切る
- 少し時間を置く(5秒ほど)
- もう一度上部の電源ボタンを長押しして再起動
再起動のやり方は以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はどうぞ↓
iPhoneが壊れている可能性
9つ目の原因はiPhoneの故障です。「再起動したけど、まだ充電できない」という場合は、コネクタの部分が故障している可能性が高いです。こうなったら修理に出すしかありません。
Apple Storeに修理に出す
iPhoneの修理は基本的にはApple Store・正規サービスプロバイダに修理に出すのがいいです。店舗に持ち込む場合は、事前にAppleサポート(アプリ)で予約をする必要があります。予約手順を説明します。
- Appleサポートを起動する
- 一番下のサポートタブをタップして「◯◯のiPhone」を選択する
- 「修理と物理的な損傷」を選択する
- 一番下の「問題を具体的に記入」をタップする
- 「充電できない」と入力して右上の「送信」をタップする
- 「持ち込み修理」の下にある「正規ストアを探す」をタップする
- 位置情報の利用を許可するか、住所を入力して周辺のストアを検索する
- 予約可能な店舗を選択する
- 予約日時を選択して予約する
年末などの繁忙期は、予約がすぐいっぱいになってしまいます。Appleサポートでは毎日0時に1週間後の予約受付が開始されるため、予約したい日の1週間前の0時にすぐにアプリを開くと予約しやすいです。
配送修理に出す
近くにApple Storeや正規サービスプロバイダの店舗がない場合は、配送修理に出すという手もあります。配送修理に出す場合は、事前にバックアップを取ってiPhoneを初期化しておく必要があります。
配送修理は、以下のページからAppleリペアセンターに依頼してください(Appleサポートアプリからは配送修理の依頼ができません)。
配送修理に出す手順を以下に示します。
- Appleリペアセンターのページでサインインする
- 修理したい自分のiPhoneを選択する
- 「修理と物理的な損傷」を選択する
- 「該当するトピックがない」を選択する
- 「充電できない」と入力する
- 「配送修理(オンライン手続き)」を選択する
- 画面の指示に従って、住所・電話番号・決済方法・メールアドレス・集荷希望日時を入力して送信する
配送修理の場合はiPhoneを集荷してもらってから1~2週間ほど時間がかかります。修理状況が気になる人は、以下のページで修理IDかシリアル番号を入力すれば修理状況を確認できます。
修理IDは、配送修理を依頼したときに入力したメールアドレスに送信されます。「メールはiPhoneでしか確認できない。でもiPhoneは修理に出してるから手元にない」という方は、Appleマイサポートページの「最近のアクティビティ」から確認してください。
非正規の修理屋に持っていくのもあり
Apple Store・正規サービスプロバイダのiPhoneの修理費用は、AppleCare+に加入している場合は全機種一律12,900円ですが、未加入の場合は機種によって30,400~64,800円もかかります(新しい機種ほど高い)。
「もっと安く済ませたい」
という人は、非正規の修理屋に持っていくという手もあります。ただし、注意点が2つあります。
非正規の修理屋はピンきり
まず1つは非正規の修理屋はピンきりだということです。きちんと修理してくれる業者もあれば、修理した結果もっとひどいことになるやばい業者もいます。
非正規の修理屋に依頼する場合は、登録修理業者であるか必ず確認してください。なぜなら、非登録修理業者に分解・修理されたiPhoneを使用してしまうと、あなたが電波法違反となるからです。そのため、修理屋に依頼する前に登録修理業者であることを確認してください。登録修理業者は総務省のホームページで確認できます。
非正規の修理屋の選び方については以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
正規サービスが受けられなくなる
2つ目の注意点は、非正規の修理屋にiPhoneを修理してもらうと、今後Appleの正規サービス(修理や保証)が受けられなくなることです。
もちろん、Appleのサービスが受けられなくなるのは非正規の修理屋で修理してもらったiPhoneだけです。他のApple端末や、今後新たにApple Storeで購入したiPhoneは正規サービスを受けられるので安心してください。
まとめ
今回の内容をまとめます。
- iPhoneを充電できない場合、まずは一度ケーブルや充電器を取り外してから繋げ直す。接続不良が原因ならそれで充電できるようになる
- 他のiOSデバイスでも充電できない場合は、Lightningケーブルの断線や充電器の故障を疑う。
- 非純正品のLightningケーブルや充電器は突然使えなくなることがある
- 80%以降がなかなか充電されない場合は「バッテリー充電の最適化」がオンになっているから
- バッテリーが0%の状態から充電するとしばらく画面が真っ暗なままだが、スリープボタンを押してバッテリーのマークが表示されてるなら充電はされている
- 充電器に繋いでもiPhoneが熱くなるだけで充電されない場合はバッテリーがだめになっているので交換する
- デバイスの一時的な不具合で充電できないこともあるので、iPhoneを再起動してみるとよい
- 何をやっても充電できない場合はコネクタ部分が壊れている可能性が高いので修理に出す
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