- iPhoneのカメラのポートレートって何?
- ポートレートの設定ってどうやるの?
- なんでポートレートにすると勝手にズームになるの?
・・・とお悩みのあなた!
今回はiPhoneのカメラアプリで使えるポートレート機能について徹底解説します。
ポートレート機能を使いこなせるようになれば、誰でも簡単にインスタ映えする写真・自撮りを撮れるようになります。逆にポートレートを使いこなせないと、どこかしら素人感のある写真になっちゃいますよ。
ポートレートとは?
ポートレートとは、簡単に言うと「自動で背景だけぼかして被写体を際立たせてくれる撮影モード」のことです。照明エフェクトを設定することでぼかし方も変えることができますし、最新のiPhoneではぼかし具合も細かく調整することができます。
要するに、誰でも簡単にプロっぽいぼかし写真を撮影することできるモードってことです。
ポートレートモードは全てのiPhoneに実装されているわけではありません。対応機種を以下に示します。
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone SE (第 2 世代)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone X
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7 Plus
ポートレートモードの使い方
iPhoneのカメラアプリを開くと、シャッターボタンの上に撮影モードが表示されているのが分かりますか?最初は「写真」になっていると思います。
この撮影モードは、画面を横にスワイプすることで切り替えることができます。「写真」モードの状態で右から左に1回スワイプすると、ポートレートモードに切り替わります。
照明エフェクトの設定
ポートレートモードにすると、撮影モードの上に「立方体の中に球が入っているようなアイコン」が表示されます。これが照明エフェクトです。この部分を左右にスワイプすることで照明エフェクトを切り替えることができます。照明エフェクトは全部で6種類あります。
- 自然光
- スタジオ照明
- 輪郭強調照明
- ステージ照明
- ステージ照明(モノ)
- ハイキー照明(モノ)
上の3つ「自然光・スタジオ照明・輪郭強調照明」は全て、被写体にだけピントが合って背景が自然にぼかされるエフェクトです。違いは、スタジオ照明は被写体が少し明るく写り、輪郭強調照明は被写体の輪郭が強調される点です。
ステージ照明・ステージ照明(モノ)に関しては、背景が真っ暗になります。まるでステージ上で照明を浴びているかのように。「ステージ照明」は被写体がカラーで、「ステージ照明(モノ)」は被写体がモノクロになります。
ハイキー照明(モノ)は背景が真っ白になって、被写体がモノクロに写ります。
※iPhone X/8 Plus/7 Plusは「ハイキー照明(モノ)」だけありません。
ぼかし具合の調整
さらにiPhoneXS以降では、被写界深度を変えることで背景のぼかし具合を細かく調整できます。
iPhoneXS以降の端末でポートレートモードにすると、左下に「f」というボタンがあります。これをタップすると、下に被写界深度コントロールスライダが表示されます。これを左右に動かせば背景のぼかし具合を自分で細かく調整できます。
ポートレートで撮った写真を後から編集する方法
ポートレートモードで撮影した写真は、後からポートレートを外したり(背景をぼかさずに通常の写真にしたり)、背景のぼかし具合を変更したり、照明効果を変えることも出来ます。
ポートレート写真の編集方法
やり方は簡単です。写真アプリで写真を開いて、右上の「編集」をタップしてください。ポートレート写真は編集画面が通常の写真と少し違います。
まず一番上に黄色く「ポートレート」と表示されています。ここをタップすればポートレートのオン・オフを切り替えることができます。
そして、下には撮影時と同様に「f」ボタンや照明エフェクトのメニューが表示されているので、ここで背景のぼかし具合と照明効果も変更することができます。
編集が終わったら、右下のチェックマークをタップして保存してください。
他の人のポートレート写真は後から編集不可
ただし、上記の方法で編集できるのは自分のiPhoneで撮影したポートレート写真だけです。例えば友達がポートレートモードで撮影した写真を送ってもらって、それをダウンロードして写真アプリで開いた場合、ポートレートを解除したり、照明効果を変更することはできません。
なぜなら、他人のポートレート写真は「ただの画像」だからです。
自分のiPhoneでポートレート撮影した場合、「ポートレートや照明効果が付与された写真」と「何の効果も付与されていない普通の写真」の両方が保存されます。だから後からポートレートを付与・解除したり照明効果を変更することができるんです。
それに対して、他人から送ってもらったポートレート写真には、ポートレート・照明効果が付与された写真の情報しかありません。だから後からエフェクトを外したり調整することはできないんです。
ポートレートモードの注意点
ポートレートモードで撮影する際の注意点を3つ紹介します。
離れてください
ポートレートモードで撮影するには、ある程度カメラから離れないといけません。近すぎると上に「離れてください」と表示されるので、この表示が消えるまで離れてください。
ポートレートにすると勝手にズームになる
外カメラでポートレートモードにすると、勝手にズーム(×2)になります。理由は望遠カメラにあります。
外カメラでポートレート撮影する際は、望遠カメラと広角カメラの2つで撮影した写真を合成して被写体と背景を分離しているんですけども、望遠カメラの方が倍率×2じゃないと撮影できないんです。なのでズームになっちゃいます。このズームは解除することは出来ません。
ポートレートだけシャッター音が大きい?
ポートレートモードの時だけシャッター音が大きくなる不具合が起きることがあります。最近だと、ソフトウェアをiOS14にアップデートしてから、ポートレートモードだけシャッター音がバカでかくなったという話をネット上で見かけます。
カメラのシャッター音を小さくする方法に関しては以下の2記事をご参照ください。
まとめ
今回の内容をまとめます。
- ポートレートモードは背景をぼかして被写体を際立たせる撮影モード
- ポートレートモード対応端末はiPhone7 Plus、iPhone8 Plus、iPhoneX以降
- ポートレートモードでは、単純に背景をぼかすだけでなく、ぼかし具合を調整したり、照明エフェクトを加えて背景を真っ暗にしたりすることもできる(ぼかし具合の調整はiPhoneXS以降のみ)
- 自分のiPhoneで撮影したポートレート写真は、後から写真アプリ内でポートレートを外したり、ぼかし具合や照明効果を変更することができる(他の端末で撮影されたポートレート写真はこのような編集はできない)
- カメラとの距離が近すぎるとポートレートモードで撮影できない
- 外カメラでポートレートモードを使うと、勝手にズームになる。これは変えられない
- ポートレートモードだけシャッター音が大きくなる不具合が一部で報告されている
この記事が役に立った場合はSNSでのシェアをよろしくお願いします