- iPhoneカメラの画素数ってどれくらい?
- iPhone6sとiPhone12の画素数は変わらないって聞いたけど本当?
- そもそも画素数って何?画素数が高いとどんなメリット・デメリットがあるの?
・・・とお悩みのあなた!
新しいiPhoneが出るたびに「カメラのが性能が上がった」とか「写真が綺麗に撮れるようになった」という話をよく聞きますが、実は画素数は5年前から全く変わっていないって知ってますか?
「え!じゃあ詐欺じゃん」
と思うかもしれませんが、全然詐欺ではないんです。なぜなら確かにiPhoneのカメラの性能はどんどん上がって写真も綺麗になっているからです。どうして画素数は変わってないのに画質は上がっているんでしょうか?
というわけで今回は、iPhoneカメラの画素数が変わっていない理由と、画素数が変わらないのに画質は上がっているように見える理由を解説します。
そもそもカメラの画素数って何?
本題に入る前に
「そもそも画素数って何?」
と思ってる人もいると思うので、画素数について簡単に説明させてください。知ってる人は飛ばしちゃって大丈夫です。
そもそもの話、写真(画像)は小さな正方形のピクセルが集まって構成されています。そして、この写真を構成しているピクセルの数のことを画素数といいます。
例えば1200万画素の写真は、約4000×3000個のピクセルで構成されています。
一つのピクセルには単一の色しか割り当てることができません。ピクセルの数(画素数)が十分多ければ左のように解像度の高い画像になりますが、ピクセルの数(画素数)が足りないと右のようにカクカクした解像度の低い写真になってしまいます。
ちなみに解像度とは「1インチあたりのピクセル数」を意味しています。つまり解像度が高いということは画素数が多い(高い)ということになります。なので画素数=解像度と思ってもらってOKです。
歴代iPhoneのカメラの画素数
さて、ここからが本題です。歴代iPhoneの画素数を見ていきましょう。以下、アウトカメラは背面のカメラ、インカメラは全面上部にある自撮り用のカメラのことです。
アウトカメラ | インカメラ | |
iPhone 12 Pro Max | 1200万画素 | 1200万画素 |
iPhone 12 Pro | ||
iPhone 12 mini | ||
iPhone 12 | ||
iPhone 11 Pro Max | ||
iPhone 11 Pro | ||
iPhone 11 | ||
iPhone SE(第2世代) | 700万画素 | |
iPhone XS | ||
iPhone XS Max | ||
iPhone X | ||
iPhone 8 Plus | ||
iPhone 8 | ||
iPhone 7 Plus | ||
iPhone 7 | ||
iPhone 6s Plus | 500万画素 | |
iPhone 6s | ||
iPhone SE(第1世代) | 120万画素 | |
iPhone 6 Plus | 800万画素 | |
iPhone 6 | ||
iPhone 5s | ||
iPhone 5c | ||
iPhone 5 | ||
iPhone 4s | 30万画素 | |
iPhone 4 | 500万画素 |
なんとびっくり!
こうしてみると、画素数ってあんまり変わってないんですね。背面のアウトカメラの画素数なんてiPhoneSE(第一世代)からずっと1200万画素のまま変わってません。
でも、iPhone6で撮った写真とiPhone12で撮った写真って全然違いますよね。というかiPhone11シリーズとiPhone12シリーズでもかなり差があります。
なんで画素数は変わってないのに写真の画質は上がっているように見えるんでしょうか。
画素数は変わらないのに画質は綺麗になってる?
画素数が変わらないのに画質が上がっている理由は、レンズの性能が上がっているからです。
レンズ×画素数=画質
「画素数=画質」と思っている人も多いと思いますが、実は写真の画質というのは、画素数だけでは決まりません。レンズの性能×画素数で決まるんです。
そもそもカメラで写真を撮影するという作業は、「被写体の情報を読み取る作業(インプット)」と、「読み取った情報を写真に現像する作業(アウトプット)」の2つの工程に分けられます。
そして、被写体の情報をインプットする際は「レンズの性能」が物を言い、読み取った情報を写真としてアウトプットする際には画素数(解像度)が物を言います。どちらが欠けても綺麗な写真は撮れません。
※実際はもっと色んな要素があるので厳密には違うんですけど、大雑把に言うとこんな感じです。
レンズの性能が爆上がり
画素数が変わらないのに、iPhoneカメラの性能はどんどん上がって写真もどんどん綺麗になっているのは、レンズの性能が爆上がりしてるからです。具体的には・・・
- レンズの数が増えた(超広角・広角・望遠)ことで、様々な画角から撮影できるようになり画質の劣化を最小限に抑えられるようになった
- 暗い場所に強い広角レンズと、明るい場所に強い超広角レンズがあることで、明るい場所でも暗い場所でもクリアに撮影できるようになった
- 手ブレ補正機能が向上したため、写真もビデオも滑らかに撮れるようになった
- デジタルズームが向上したため、遠くからでも綺麗に撮れるようになった
などなど。この他にも性能の向上点は色々あるんですけど、主な向上点はこんな感じです。
iPhoneの画素数が何年も変わらない理由
でも不思議ですよね。
レンズの性能は上げたのに、なんで画素数は上げないんでしょう?画素数も上げればいいのにって思いません?
Androidスマホなら2400万画素の機種もたくさんあるし、最新の機種なんて1億800万画素とかもあります。なのにどうしてiPhoneは1200万画素で止まってるんでしょうか。
僕が思うに、それはおそらく「画素数上げてもそんなに変わんないから」だと思います。
もう画素数は1200万画素あれば十分なんです。よっぽど拡大して写真を引き伸ばさない限り鮮明に見えますし。だから普通に写真撮るだけなら1200万画素以上の画素数は必要ないと思います。
それに画素数が大きくなると、それだけ写真の容量も大きくなってしまいます。ストレージ容量を圧迫しないためにも、AppleはiPhoneの画素数を1200万画素で止めてるんだと思います。
まとめ
今回の内容をまとめます。
- 写真はたくさんのピクセルが集まって構成されていて、そのピクセルの数を画素数と言う
- 画素数=解像度
- iPhoneのカメラの画素数は1200万画素で止まってる。アウトカメラはiPhoneSE(第1世代)からずっと1200万画素のまま
- でもレンズの性能が上がってるから、同じ画素数でも最新機種の方が綺麗に撮れる
- iPhoneの画素数が1200万画素で止まっている理由は、これ以上画素数増やしても見た目はほとんど変わらないし、無駄に容量が大きくなるだけだから
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