iCloud写真をオフにしようすると「iPhoneから削除」と出る場合は、iCloudからオリジナルをダウンロードしましょう。そうすればiPhoneから写真を削除せずにiCloud写真をオフにできます。
また、iCloudにサインインしている端末が1台しかない場合は、iCloud写真をオフにするとiCloudからも写真が全て消えてしまいます。
逆に言うと、他にiCloudにサインインしている端末がある場合は、iCloud写真をオフにしてもiCloudストレージにある写真は消えません。
というわけで、今回は写真を消さずにiCloud写真をオフにする方法と、iCloud写真をオフにして消えてしまった写真の復元方法を解説します。
iCloud写真をオフにしたらiPhoneの写真が消える?
そもそも「iCloud写真」とは、iCloudストレージとiPhoneストレージのフォトライブラリを同期する機能です。iCloud写真をオフにすると、iCloudとiPhoneのフォトライブラリの同期が解除されます。
同期が解除されるだけなので本来写真は消えないはずなんですけど、設定によっては写真が消えてしまうので注意が必要です。
iPhoneの写真が消える理由
iCloud写真には「iPhoneのストレージを最適化」と「オリジナルをダウンロード」という2つの設定があります。
そして「iPhoneのストレージを最適化」に設定した状態でiCloud写真をオフにすると、iPhoneから写真が消えてしまいます。
「iPhoneのストレージを最適化」とは?
「iPhoneのストレージを最適化」に設定すると、撮影したフル解像度のオリジナル写真はiCloudストレージにのみ保存されます。iPhone本体には低画質のサムネイル画像だけが保存されます。
ただ、iPhoneの写真アプリを開けば、普通にフル解像度の写真が見ることができます。しかし、これはオリジナルが保存されているiCloudのフォトライブラリと同期しているからです。
要するに、iCloudというサイトにアクセスして写真を見ているような感じです。
「iCloud写真」をオフにすると写真にアクセスできなくなる
iCloud写真をオフにすると、同期が解除されてiCloudのフォトライブラリにアクセスできなくなるため、iPhoneでフル解像度の写真が見れなくなります。
加えて、iPhoneに保存されていた低画質のサムネイル画像も削除されます。
iPhoneから削除せずiCloud写真をオフにする方法
iPhoneに写真を残すには、iCloud写真をオフにする前に「オリジナルをダウンロード」する必要があります。
オリジナルをダウンロードすれば消えない
「オリジナルをダウンロード」は、撮影したフル解像度のオリジナル写真をiCloudストレージとiPhoneストレージの両方に保存するモードです。
「iPhoneのストレージを最適化」から「オリジナルをダウンロード」に切り替えると、iCloudからiPhoneに写真がダウンロードされます。
iPhoneにオリジナルをダウンロードした状態であれば、iCloud写真をオフにしても同期が解除されるだけなので、iPhoneの写真が消える心配はありません。iCloud写真を使っている端末が1台だけでもそれは同じです。
ダウンロードが終わる前にオフにすると消える
ただし、オリジナルをダウンロードするにはWi-Fiに接続する必要があります。モバイルデータ通信ではダウンロードできないので注意してください。
また、写真の枚数が多いとダウンロードが終わるまで結構時間がかかります。ダウンロードの進行状況は写真アプリで確認できます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ダウンロードが終わる前にiCloud写真をオフにしようとすると、ダウンロードされていない写真がiPhoneから消えてしまうので注意してください。
iCloud写真をオフにしてもiCloudの写真は消えない?
iCloud写真をオンにしている間は、自動的にiCloudストレージに写真が保存されます。iCloud写真をオフにしても同期が解除されるだけなので、iCloudの写真が消えることは基本的にありません。
ただし、同じAppleIDでiCloudにサインインしている全ての端末でiCloud写真をオフにした場合は、iCloudに保存してある写真が全て削除されます。
Apple側からしたら、どの端末からもアクセスされない写真なんてiCloudに残しておく理由がありませんからね。
iCloud写真をオフにして写真を削除する方法
「iCloudストレージが写真でいっぱいだから容量を減らしたい」と思っているなら、同じAppleIDでiCloudにサインインしている全ての端末でiCloud写真をオフにすれば、iCloudストレージにある写真を消すことができます。
もし、iCloudにサインインしたまま壊れてしまった端末があってiCloud写真をオフにできない場合は、iCloudにある写真を手動で削除しましょう。
iCloudの写真が消えないようにする方法
「iCloud写真はオフにしたいけど、iCloudに保存してある写真は消したくない」という場合は、同じAppleIDを使用している別のiOS端末(iPadなど)でiCloud写真をオンにしておけば写真は消えません。
iPhone 1台しか持っていない場合は、PCでiCloud.comにアクセスしてサインインしてください。そうすると「まだiCloudストレージにある写真にアクセスしている端末がある」と認識されるため、iCloud写真をオフにしても写真が消えなくなります(実体験)。
iCloud写真をオフにして消えてしまった写真の復元方法
iCloud写真をオフにして写真が消えてしまったとしても、そんなに慌てる必要はありません。1ヶ月以内なら簡単に復元できます。
写真の復元方法
iCloudに写真がある場合
iPhoneからは写真が消えたけど、まだiCloudストレージには残っている場合、もう一度「iCloud写真」をオンにすれば写真を復元できます。
iCloudの写真も消えた場合
iPhoneだけでなくiCloudからも写真が消えてしまった場合は、まずiCloudに写真を復元する必要があります。iCloudストレージから削除された写真は、30日以内であれば復元可能です。
iCloudに写真を復元する手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開く
- 自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「ストレージを管理」をタップ
- 「写真」をタップ
- 「無効化して削除を取り消す」をタップ
iCloudに写真を復元した後、iCloud写真をオンにすればiPhoneにも復元できます。
写真が復元されない場合
iCloudに写真がある状態で再びiCloud写真をオンにしても、一部の写真がiPhoneに復元されない場合があります。
復元できない原因としては、iCloud写真をオンにしていたときにWi-Fiに接続されていなかったことが挙げられます。
iCloudに写真が保存されていない
iCloud写真をオンだと、撮影した写真は自動的にiCloudにアップロードされて保存されます。しかし、アップロードされるのはWi-Fiに接続されているときです。
Wi-Fiに繋がっていない時は、写真は一時的にiPhoneに保存され、Wi-Fiに接続されるまでアップロードは保留されます。
つまり、iCloud写真をオンにしていてもWi-Fiに接続されていなければ、写真はiCloudに保存されないんです。
iCloud写真をオフにしたときに完全に消えた
iCloudへのアップロードが保留されたままiCloud写真をオフにすると、アップロードは中止されます。そして、iPhoneに一時保存されていた写真も削除されます(「iPhoneのストレージを最適化」に設定していた場合)。
iCloudにアップロードされずに削除された写真は完全に消えてしまうため、復元のしようがありません。なので、再度iCloud写真をオンにしたのに復元されなかった写真は、もう復元できないと諦めてください。
iCloud写真をオフにする際は慎重に
今回の内容をまとめます。
- 「iPhoneのストレージを最適化」に設定した状態でiCloud写真をオフにすると、iPhoneから写真が消える
- iPhoneに写真を残したい場合は、iCloud写真をオフにする前にWi-Fiに接続して「オリジナルをダウンロード」に設定する
- 同じAppleIDでiCloudにサインインしている全ての端末でiCloud写真をオフにすると、iCloudストレージにある写真も消える
- iCloud写真をオフにしてiPhoneの写真が消えてしまっても、iCloudストレージに残っているなら、再びiCloud写真をオンにすれば写真が復元される
- iCloudストレージの写真は削除しても30日以内なら復元できる
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