- iPhoneで写真を撮ると毎回同じところに黒い影が写る
- 再起動しても直らない
- カメラのレンズは割れていないのになんで?
・・・とお悩みのあなた。
写真を取ると毎回同じ位置に黒い影みたいなものが写る場合、様々な原因が考えられます。カメラレンズの破損や汚れの可能性もありますし、ケースや保護シートに原因があるのかもしれません。
そこで今回は、iPhoneで撮った写真に黒い影が写る原因と対処法を解説します。自分で対処できない場合もありますので、その際は諦めて修理に出しましょう。
写真に黒い影が写る5つの原因
iPhoneで写真を撮ると毎回同じ位置に黒い影みたいなものが写る場合、考えられる主な原因は以下の5つです。
- iPhoneケース
- 保護フィルム
- レンズ表面の汚れ
- レンズ内部の汚れ
- レンズが割れている
iPhoneケース
まず1つ目はiPhoneケースの形が合っていなかったり、破損したケースの欠片がカメラを覆ってしまっているパターンです。これは原因としては一番軽いですね。カメラレンズとケースの穴が少しずれていたり、少し出っ張ったところがあるとカメラを遮ってしまいます。まずはこれを確認してみてください。
保護フィルム
2つ目は保護フィルムやシールです。カメラの表面を守るために保護フィルムやシールを貼っている人も多いと思うんですけど、その保護フィルムが汚れていたりすると、それが原因で写真に黒い影が写ってしまうことがあります。
また、フィルムを貼る時にフィルムとレンズの間に空気が入ってしまうと、その空気の玉が原因で写真に黒い影が写ってしまうこともあります。
レンズ表面の汚れ
3つ目はカメラレンズ表面の汚れやホコリです。特にレンズ表面を触っているつもりがなくても、無意識に触って指紋や皮脂がついてしまっていることは多いです。一度クリーナーで表面を拭いてみてください。
レンズ内部の汚れ
4つ目はレンズ内部の汚れです。このあたりから素人が自力で解決するのが難しくなってきます。
iPhoneのカメラは複数のレンズが重なって構成されており、その奥にセンサーがあります。この内部のレンズやセンサーに少しでも汚れがあると、写真に黒い影が写ってしまいます。
「iPhoneって密閉されているよね。どうしてカメラの内部が汚れるの?不可能じゃない?」と思うかもしれませんが、それが不可能でもないんです。
例えば寒い場所で長時間iPhoneを使用した後、急に温かい室内に移動すると、iPhoneのカメラ内部に結露が発生することがあります。結露は冬に窓ガラスにつく水滴のことです。
カメラ内部の結露を放っておくと、カビが生えたり部品が錆びてしまいます。このカビや錆が原因で写真に黒い影が写ってしまうことがあるんです。
カメラ内部の汚れを除去するには、iPhoneを分解してクリーニングする必要があります。iPhoneの分解には専用の器具と知識がいるので、自信がない人は自分でやらずに修理に出すことをおすすめします。修理に出す手順を後述します。
レンズが割れている
5つ目はレンズやセンサーが破損しているパターンです。前述の通り、iPhoneのカメラは複数のレンズが何枚も重なってできています。表面上は割れていないように見えても、実は中のレンズやセンサーが破損していることがたまにあります。
特によくiPhoneを落としたり、画面を強くタップしたりする人は、知らず知らずのうちにカメラレンズを割ってしまっているかもしれません。
これも自力での解決は難しいので、修理に出すことをおすすめします。
iPhoneを修理に出す
レンズ内部やセンサーが汚れている・破損している場合は、修理に持っていくことをおすすめします。基本的にはApple Store・正規サービスプロバイダに修理に出すのがいいんですけど、場合によっては非正規の修理屋に持って行ったほうが良いときもあります。ケース別に修理に出す手順を説明します。
AppStoreに修理に出す
まずはApple Storeに修理に出す方法を説明します。やり方としては「持ち込み修理」と「配送修理」の2つの方法があります。急を要する場合は持ち込み修理、そうではない場合は配送修理がおすすめです。
Apple Storeに持ち込み修理
iPhoneをAppleStore・Apple正規サービスプロバイダに持ち込む場合は、まずAppleサポート(アプリ)で予約をする必要があります。
予約手順を説明します。
- Appleサポートを起動する
- 一番下のサポートタブをタップして「◯◯のiPhone」を選択する
- 「修理と物理的な損傷」を選択する
- 「カメラが正常に機能しない」を選択する
- 「持ち込み修理」の下にある「正規ストアを探す」をタップする
- 位置情報の利用を許可するか、住所を入力して周辺のストアを検索する
- 予約可能な店舗を選択する
- 予約日時を選択して予約する
年末などの繁忙期は、予約がすぐいっぱいになってしまいます。Appleサポートでは毎日0時に1週間後の予約受付が開始されるため、予約したい日の1週間前の0時にすぐにアプリを開くと予約しやすいです。
配送修理
配送修理を依頼したい場合は、以下のページからAppleリペアセンターに配送修理を依頼しましょう(Appleサポートアプリからは配送修理の依頼ができません)。
配送修理に出す手順を以下に示します。
- Appleリペアセンターのページでサインインする
- 修理したい自分のiPhoneを選択する
- 「修理と物理的な損傷」を選択する
- 「カメラが正常に機能しない」を選択する
- 「配送修理(オンライン手続き)」を選択する
- 画面の指示に従って、住所・電話番号・決済方法・メールアドレス・集荷希望日時を入力して送信する
配送修理の場合はiPhoneを集荷してもらってから1~2週間ほどかかります。修理状況が気になる人は、以下のページで修理IDかシリアル番号を入力すれば修理状況を確認できます。
修理IDは、配送修理を依頼したときに入力したメールアドレスに送信されます。「メールはiPhoneでしか確認できない。でもiPhoneは修理に出してるから手元にない」という方は、Appleマイサポートページの「最近のアクティビティ」を確認してください。
修理費用
修理費用はAppleCare+に加入している場合は全機種一律12,900円ですが、未加入の場合は機種によって異なります。機種ごとの修理費用を以下に示します。
機種 | 修理費用 |
iPhone 12 Pro Max | 64,800 円 |
iPhone 12 Pro | 59,800 円 |
iPhone 12 | 47,800 円 |
iPhone 12 mini | 42,800 円 |
iPhone 11 Pro Max | 64,800 円 |
iPhone 11 Pro | 59,800 円 |
iPhone 11 | 42,800 円 |
iPhone XS Max | 64,800 円 |
iPhone XS | 59,800 円 |
iPhone X | 59,800 円 |
iPhone XR | 42,800 円 |
iPhone 8 Plus | 42,800 円 |
iPhone 8 | 36,400 円 |
iPhone 7 Plus | 36,400 円 |
iPhone 7 | 32,800 円 |
iPhone 6s Plus | 35,800 円 |
iPhone 6s | 32,700 円 |
iPhone 6 Plus | 35,800 円 |
iPhone 6 | 32,700 円 |
iPhone SE | 30,400 円 |
AppleCare+に加入していないととんでもない金額ですよね。でも、Apple Storeや正規サービスプロバイダなら確実に直る・もしくは新品と交換してくれるので、そこは安心です。
非正規の修理屋に持っていく
「Apple Storeの修理費用高い」
「もっと安く済ませたい」
という人は、非正規の修理屋に持っていくことをおすすめします。
特にカメラ内部の汚れなんかは、分解してクリーニングするだけで済むこともあるので、かなりやすく抑えられると思います。レンズが割れていたとしても、そこだけ部品交換すればいいので、Apple Storeに持っていくよりは安いでしょう。
ただ、非正規の修理屋はピンきりです。きちんと修理してくれる業者もあれば、修理した結果もっとひどいことになるやばい業者もいます。
非正規の修理屋の選び方
非正規の修理屋に依頼する場合は、最低でも以下の3点を満たす業者にお願いしましょう。
- 登録修理業者である
- 分解して基盤までクリーニングしてくれる
- データ復旧サービスがある
非登録修理業者に分解・修理されたiPhoneを使用してしまうと、あなたが電波法違反となります。そのため、修理屋に依頼する前に登録修理業者であることを確認してください。登録修理業者は総務省のホームページで確認できます。
また、修理前に修理工程を詳しく聞きましょう。
あとはデータ復旧サービスですね。カメラレンズ内部に結露が発生していた場合、最悪内部が浸水してiPhoneが壊れてしまう場合もあります。そんな時、最悪iPhoneが直らなくてもデータだけ復旧して取り出せる修理屋の方がいいですよね。
非正規の修理屋の選び方について、詳しくは以下の記事を御覧ください。
非正規修理屋の注意点
一つだけ注意点があるとすれば、非正規の修理屋にiPhoneを修理してもらうと、今後Appleの正規サービス(修理や保証)が受けられなくなることです。もちろん、Appleのサービスが受けられなくなるのは非正規で修理してもらったiPhoneだけです。他のApple端末や、今後新たにApple Storeで購入したiPhoneは普通の正規サービスを受けられるので安心してください。
初期不良の可能性
最後に補足として、初期不良の可能性についても触れておきます。
買って間もないiPhoneで写真に黒い影が写っている場合は、初期不良でレンズやセンサーが汚れている・破損している可能性があります。初期不良だと認められれば無償で本体交換してもらえます。
ただ、お店側は初期不良だとなかなか認めたがらないので注意が必要です。だって初期不良だって認めたら新品と無償で交換しないといけないんですから、お店側には何の得のありません。というか大損です。特にドコモ・ソフトバンク・auの3大キャリアのショップは、購入当日その場で指摘しない限り初期不良だと認めてもらえないので注意してください。Apple Storeならメーカー保証期間内であれば初期不良と認められる場合があります。
なので、購入した店舗に関わらず、初期不良が疑われるiPhoneはApple Storeへ持っていきましょう。Apple Storeなら、以下の3条件を満たしていれば、初期不良だと認められる可能性が高いです。
- Appleメーカー保証期間内
- 過失による破損・損傷がない
- Appleに初期不良だと認められる
初期不良のiPhoneを新品と無償交換してもらう具体的な方法については、以下の記事で解説しているので良かったらチェックしてみてください。
まとめ
今回の内容をまとめます。
- iPhoneで撮った写真に黒い影が写る場合、まずはレンズ表面の汚れやケース・保護フィルムの汚れを確認する
- 内部のレンズやセンサーが汚れていたり破損している場合は修理に出す必要がある
- Apple Store、正規サービスプロバイダに修理に出すのが安心だが、費用を抑えたい場合は非正規の登録修理業者がおすすめ
- 買って間もない間であれば、初期不良である可能性もある
- 三大キャリアショップは初期不良を認めたがらないので、初期不良はApple Storeに持っていく
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