- iPhoneの充電音を好きな音に変えたい
- ネットで調べて充電音を変更しようとしたけど、なぜか私のiPhoneだと設定項目がなくて変更できない
- 充電音を変えたけど、フォン!という元々の充電音も鳴ってしまう。
・・・とお悩みのあなた!iPhoneの充電音は自分の好きな音に変更できます。ただ、手順がかなり複雑なので結構面倒くさいです。
そこで今回はiPhoneの充電音を変更するやり方と、変更できない場合の原因と対処法を解説します。
iPhoneの充電音を変更する方法
それでは早速iPhoneの充電音を変更する手順を説明します。手順は大きく分けて5段階あります。
- 充電音にしたいサウンドを「写真」アプリに保存する
- サウンドのエンコードタグを取得する
- サウンドを再生するショートカットを作成する
- 充電開始時にサウンドが鳴るようにオートメーションを作成する
- 元々の充電音を消す
冒頭でも書きましたけど、結構面倒くさいです。一つずつ詳しく解説していきます。
充電音を写真アプリに保存する
まずは充電音に設定したいサウンドを写真アプリに保存します。この時、ビデオとして保存する必要があります。ビデオじゃないと充電音に設定できないので注意してください。
充電音にしたいサウンドが音声ファイルとしてiPhoneに保存されている場合は、そのファイルを再生している状態で画面収録をしてビデオとして保存しましょう。
画面収録を使うには、コントロールセンターに画面収録のボタンを追加する必要があります。ちなみにコントロールセンターは、iPhoneのホーム画面で左上から下にスワイプすると出てくるこの画面のことです。
コントロールセンターに画面収録のボタンを追加する手順は以下のとおりです。
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「コントロールセンター」をタップする
- 「コントロールセンターをカスタマイズ」をタップする
- 「コントロールを追加」の欄の一番下にある「画面収録」の左の(+)をタップする
これでコントロールセンターに画面収録ボタンが追加されました。
次に画面収録で音声も録音されるように設定を変更します。コントロールセンターで画面収録のボタンを強く押し込んでください。そうすると画面収録の設定画面が開きます。下にある「マイクオーディオ」をタップしてオンにしてください(マイクオーディオがオフだと音が収録されない)。
これで準備完了です。コントロールセンターに戻って、画面収録のボタンをタップしてください。3秒で画面録画が始まります。画面収録が始まったら、充電音にしたいサウンドを再生してください。
再生が終わったら、もう一度コントロールセンターを出して、画面収録のボタンをタップしてください。すると画面収録が終了して、ビデオが写真アプリ内に保存されます。あとは写真アプリ内で要らない部分をトリミングしましょう。
充電音のエンコードタグを取得する
次に作成したビデオからオーディオのみをエンコードするタグを取得します。何言ってるか分からないかもしれませんが安心してください。意味が分からなくてもできます。手順は以下のとおりです。
- ショートカットアプリを開く
- 右上の+をタップして新規ショートカットの作成画面を開く
- 「+アクションを追加」をタップする
- 上の検索ボックスに「ビデオ」と入力して検索結果から「最新のビデオを取得」を選択する
- 新規ショートカットの画面に「最近1本のビデオを取得」というアクションが追加される
- その下にある+ボタンをタップする
- 上の検索ボックスに「メディア」と入力して検索結果から「メディアをエンコード」を選択する
- 新規ショートカットの画面に「最新のビデオをエンコード」というアクションが追加される
- その下にある「表示を増やす」をタップする
- 「オーディオのみ」のスイッチをオンにする
- その下にある+ボタンをタップする
- 上の検索ボックスに「Base」と入力して検索結果から「Base64エンコード」を選択する
- 新規ショートカットの画面に「エンコード済みのメディアをBase64でエンコード」というアクションが追加される
- 右下の▶ボタンをタップする
これで充電音のエンコードタグが表示されるので、タグをコピーしてください。エンコードタグをコピーしたらショートカットの作成はキャンセルしちゃって大丈夫です。このショートカットは使わないので(目的はエンコードタグを取得すること)。
充電音を再生するショートカットを作成する
続いて充電音を再生するショートカットを作成します。具体的な手順は以下のとおりです。
- ショートカットアプリのトップ画面に戻る
- 右上の+をタップして新規ショートカット画面を開く
- 「+アクションを追加」をタップする
- 上の検索ボックスに「テキスト」と入力して検索結果から「テキスト」を選択する
- 新規ショートカットの画面に「テキスト」というアクションが追加される
- テキストの入力欄に先程コピーしたエンコードタグを貼り付ける
- 下の+ボタンをタップする
- 上の検索ボックスに「Base」と入力して検索結果から「Base64エンコード」を選択する
- 新規ショートカットの画面に「テキストをBase64でエンコード」というアクションが追加される
- 「エンコード」をタップして、「デコード」にチェックを入れる
- 下の+ボタンをタップする
- 上の検索ボックスに「サウンド」と入力して検索結果から「サウンドを再生」を選択する
- 右上の「次へ」をタップする
- ショートカットの名前を決めて、右上の「完了」をタップする
これで充電音を再生するショートカットが完成しました。
充電開始時に充電音が鳴るオートメーションを作成する
あとは充電開始時に作成したショートカットが機能するようにオートメーションを作成するだけです。手順は以下のとおりです。
- ショートカットアプリを開く
- 下の「オートメーション」タブを選択する
- 「個人用オートメーションを作成」をタップする
- 新規オートメーションの画面で「充電器」を選択する
- 「いつ」の画面で「接続されている」にチェックを入れて、右上の「次へ」をタップする
- アクション画面で「+アクションを追加」をタップする
- 「App」を選択する
- 「ショートカット」を選択する
- 「ショートカットを実行」を選択する
- アクション画面に「ショートカットを実行」が追加される
- ショートカットを実行の「ショートカット」をタップする
- 先ほど作成した充電音を再生するショートカットを選択する
- 右上の「次へ」をタップする
- 一番下の「実行の前に尋ねる」のスイッチをオフにして、右上の「完了」をタップする
これでオートメーションの作成は完了です。充電を開始すると、設定した充電音が鳴るようになってるはずです。
元々の充電音を消す
ただ、オートメーションは充電開始時に設定したサウンドを鳴らすだけです。元々の「フォン!」という充電音は消してくれません。
元々の充電音を鳴らしたくない人は、サイレントモードにしましょう。サイレントモードにすればフォンは鳴らなくなります。(ショートカットで設定したサウンドはちゃんと鳴るので安心してください)。
iPhone左側面の上部にあるスイッチをスライドさせてオレンジ色の塗装が見えるようにすればサイレントモードになります。もしスイッチが馬鹿になっている場合は、AssistiveTouchをオンにして、画面操作でサイレントモードのオン・オフを切り替えてみましょう。
AssistiveTouchをオンにする手順を以下に示します。
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップする
- 「タッチ」を選択する
- 「AssistiveTouch」を選択する
- 「AssistiveTouch」のスイッチをオンにする
AssistiveTouchをオンにすると、画面の右下あたりに灰色の丸いボタンが表示されます。それをタップするとメニューが表示されるんです。メニューから「デバイス」を選択すると右側に「消音」というアイコンが表示されます。この「消音」アイコンをタップするとサイレントモードのオン・オフを切り替えることができます。
充電音を変更できない場合の対処法
もし上記の手順でうまく充電音を変更できない場合は以下の原因が考えられます。
ソフトウェアが古い
オートメーションの設定画面で「充電器」という項目がない場合は、iOSのバージョンが古いです。ソフトウェア・アップデートを実行してiOS14以降にアップデートしてください。
iPhoneだけでiOSをアップデートする場合は、基本的にWi-Fi環境が必要になります。アップデートの手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップする
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップする
- 「ダウンロードしてインストール」をタップする
- ダウンロードが完了したら、「今すぐインストール」をタップする
「インストール」をタップすると、iPhoneは自動で再起動して白いリンゴマークが表示され、その下にバーが表示されます。インストールの完了には数分、長いと10分以上かかることもあります。
ソフトウェアのアップデートはバッテリーが十分に残っていて、なおかつWi-Fiに接続している状態でないとダウンロードできません(インストールはオフラインでもOK)。どうしてもWi-Fi環境がない場合は、以下の方法を使えばモバイルデータ通信でもアップデートできます。ただあまりおすすめはしません。
充電音にしたいサウンドが最新のビデオじゃない
設定したいサウンドとは別の音が充電時に鳴ってしまう場合は、エンコードタグ取得時に別の動画のサウンドをエンコードしてしまっています。エンコードタグを取得する時点で、充電音にしたいサウンド(ビデオ)を写真ファイルの最新のビデオとして保存しておいてください。古いビデオだと蒸気の手順でエンコードタグを取得できないので。
エンコードタグを取得した後であれば、他のビデオを写真アプリに保存しても充電音が変わったりする心配はありません。
ショートカットの通知を消す方法
余談ですが、上記の手順で充電音を変更すると、充電音が鳴ると同時にショートカットの通知が表示されます。個人的には特に問題はないと思うんですけど、もしこの通知が邪魔な人は通知を表示させなくすることもできます。具体的な手順は以下のとおりです。
- 設定アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップする
- 「通知」グラフの下の「ショートカット」をタップする
- 「通知を許可」のスイッチをオフにする
まとめ
今回の内容をまとめます。
- iOS14以降のiPhoneならショートカットアプリを使って充電音を変更できる(正確には充電開始時に好きなサウンドを鳴らすことができる)
- 充電音にしたサウンドのエンコードタグを取得して、そのサウンドが鳴るショートカットを作成して、充電接続時にショートカットが機能するオートメーションを作成すればいい
- 元々の充電音を鳴らしたくない人はサイレントモードにする
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