iOS9.3以降、ブルーライトをカットするための機能として「Night Shift」という機能が追加されました。
iPhoneを長時間使用する方にとって、画面からの光が気になり使用することも多い機能です。
しかしこの「Night Shift」の機能。 オンにしていることで消費電力が多いらしく
- バッテリーの減りが激しい
- 充電してても中々回復しない
との報告があるようです。
それを目にして使用しない方も多いのではないでしょうか?
しかし本当にiPhoneのNight Shift機能でバッテリーの減りが激しくなり、充電中も回復が遅くなるのでしょうか?
実際に「iPhoneのNight Shift機能をオンにしていることで、消費電力が多くなるのか」を実験しつつ個人的に内容をまとめてみました!
iPhoneのNight Shift機能で消費電力は変わるのか?
実験内容
今回使用した機種:iPhone XS
100%充電しきった状態から1時間ほど画面をつけっぱなしにしてみて、どのくらいiPhoneのバッテリーが減るのか?パーセンテージで確認してみた。
なお、今回のNight Shift機能中は、最も暖色系の色にして、一番変化がありそうな内容で試してみました。
実験結果
画面が通常時の場合(100%→94%)
Night Shift機能をオンにした状態の場合(100%→93%)
今回実験したところ、ほぼ差は出ないという結果になりました。
(通常時のほうがちょっと長めに実験してたのですが、この2分後には93%になっていたので、本当に誤差が無い程度です)
バッテリーの減りが早い機種とそうでない機種があるかも?
このバッテリーの減りと画面の色合いの変化を受けて僕自身、思い出したことがあります。
それはディスプレイの色合いの変化による電力消費量の話です。
というのも、ディスプレイの種類によって画面の明るさや表示方法が異なります。
というわけで、画面を確認してみたところ。
iPhoneの機種によって液晶ディスプレイ(LCD)と有機ELディスプレイ(OLED)とが違うため、別個のものだと考えたほうが良さそうです。
では、それぞれ液晶と有機ELディスプレイの色の出し方について、もうちょっと詳しく説明します。
iPhoneの画面が液晶ディスプレイ(LCD)の場合
液晶のディスプレイは画面の色合いをどうやって変えているのか?というと、光を遮ることで色を表現しています。
なので液晶ディスプレイの場合は、いくら色を変えようが画面の色を黒に近づけようが、もとの光は同じくらい光ってるのであれば、明るさを変えても消費電力の差異が出ないことです。
(もちろん画面の明るさを変える「画面の明るさ」の設定は、バックライトの光量そのものを下げてるので効果があります)
【参考記事】→iPhoneの画面の明るさを固定する(自動調整機能をオフにする)
iPhoneの画面が有機ELディスプレイ(OLED)の場合
一方で最近の機種で画面が有機ELディスプレイを採用している場合。
有機ELディスプレイの場合、発光の強弱で色を表現しているため、画面の明るさが白に近い状態であれば、消費電力も多くなります。
なのでこれは通常の画面とNight Shift時の消費電力を比べると、多少誤差が出るような気がします。
白など明るい画面の表示を避けるだけでも消費電力を削減できるぞ。
有機ELでのみこのような差が生じるのは、液晶では一定の輝度で発光するバックライトの光を遮ることで色を表現しているのに対し、有機ELでは発光の強弱で色を表現しているからだ。
とはいえ、おそらくRGBの調整して赤を強く緑と青を弱くしたりしてバランスをとっているので、こちらも誤差の範囲内だと思います。
実際に今回使用したiPhoneはiPhone XSなので、有機ELディスプレイを使用しています。
それぞれの違いと分かりやすい画像がこちら
というわけで、まとめ
今回の実験結果では、iPhoneのNight Shift機能を使っても、消費電力はそれほど変わりませんでした。
ただiPhoneのディスプレイがどの種類なのか?から考えると。
- 「液晶ディスプレイ(LCD)」の場合はNight Shift機能を使っても変わらない
- 「有機ELディスプレイ(OLED)」の場合はNight Shift機能を使うと効果が出る可能性はある
と思います。
とはいえ今回は有機ELディスプレイで検証して誤差の範囲内だったため、消費電力は変わらないと思って問題ないでしょう。
バッテリーを気にしている方は、画面の明るさや別の方法を確認してみてください!
では、今日はこの辺で!
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