- 写真に青い光の点?が写り込んでた・・・
- iPhoneで写真撮るとたまに青い点がある
- これってカメラの不具合?修理しないとダメ?
撮影したときには気付かなかったけど、後で見たら写真に青く光る点や緑色の点みたいなのが写ってることってたまにありますよね。
しかもその青い点が一つじゃなくて複数写ってることもあります。
「え?UFO?」って思うかもしれませんけど、ほとんどの場合それは「ゴースト」と呼ばれるものです。あ、幽霊じゃないですよ。
というわけで、今回はiPhoneで撮った写真に青い点が写り込む原因と対処法について解説します。
iPhoneで撮った写真に青く光る点の正体
冒頭でも書きましたが、たまに写真に写り込む「青く光る点」は通称「ゴースト」と呼ばれるものです。
ゴーストとは、カメラレンズの構造によって発生する虚像です。なので「レンズゴースト」なんて呼ばれ方をしたりもします。
ゴーストが発生する仕組み
ゴーストはレンズ内で光が反射することで発生します。
iPhoneのカメラはレンズが何枚も重なっている構造になっているため、蛍光灯のような強い光が斜めに入ると、重なっているレンズ間で反射が起こり、ゴーストが写真に写ってしまうことがあるんです。
ちなみに、強い光源に対して点対称の位置にゴーストは出現します。例えば蛍光灯が画面右上に来るように撮影すると、画面左下にゴーストが出現します。
ゴーストは青い光の点であることが多いですが、色は赤かったり緑っぽかったりすることもあります。また、強い光源が複数ある場合はゴーストも複数発生します。
iPhoneのカメラはゴーストが発生しやすい?
ゴーストは広角レンズでは発生しやすく、逆に望遠レンズだと発生しにくい傾向があります。
なので長い望遠レンズの一眼レフカメラとかだとあまりゴーストは発生しません。
しかし、iPhoneのカメラは必ず広角レンズがあるのでゴーストが発生しやすいです。
写真に青い点が写らないようにする4つの方法
キレイな夜景を撮る時とかにゴーストが発生してしまうとテンション下がりますよね。
そんな時は、以下の4つの方法でゴーストの発生を防ぎましょう。
撮影方法を工夫する
一番簡単なのは、撮影方法を工夫することです。具体的には以下のようなやり方があります。
- 強い光源が入らないように撮影する
- 光源が画面中央にくるように撮影する
- ゴーストが出ても目立たない位置にゴーストが出るように撮る
一番良いのは強い光源が写らないように撮影することです。直射日光はもちろん、逆光や照明やライトなどが直でレンズに入らないように撮影角度などを工夫しましょう。
どうしても光源を写したい場合は、できるだけ光源が中央に来るように工夫しましょう。前述の通り、ゴーストは強い光源に対して画面中心と点対称の位置に出ます。光源を画面中心に持ってくるだけでゴーストの発生を抑えることができます。
光源が複数ある場合は、ゴーストが出ても目立たない明るい場所にゴーストが発生するように工夫できると良いです。
レンズ・フィルタの汚れを取る
「光源を中心にしているのにゴーストが写る」
「光源が無いのにゴーストが発生してる」
という場合は、レンズやフィルタが汚れていることで複雑な反射が起きてゴーストが発生している可能性があります。
レンズの外側や、保護フィルタに汚れがないか確認しましょう。中のレンズが汚れていたり破損している場合は自分ではどうしようもないので修理に出すしかありません。
明るさを下げる
どうしてもゴーストが発生してしまう場合は、明るさを下げることで多少はゴーストを目立たなくすることも出来ます。iPhoneのカメラアプリで明るさを調整する方法に関しては以下の記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
撮影後にゴーストを除去する
どうしてもゴーストが目立つ場合は、撮影した後に編集アプリでゴーストを除去してしまう手もあります。おすすめの編集アプリは以下の3つです。
- Photo Retouch
- Object Removal Lite
- 写真消しゴム
どれも操作は簡単で、消したい部分をタッチするだけで背景に透過してくれるので自然な仕上がりになります。もちろん3つとも無料で使えます。
ゴーストがひどい場合は修理に出そう
「ゴーストが大量発生してる」
「ゴーストがめっちゃでかい」
「何を撮影しても青い点が写る」
という場合は、iPhoneのカメラが故障している可能性があります。特に最近iPhoneを落とした、水没させた覚えがある人は十中八九故障しています。一度修理に出したほうがいいかもしれません。
データのバックアップを取る
iPhoneを修理に出す場合は、必ず事前にバックアップを取ってください。なぜなら、修理の工程でデータが飛ぶ可能性があるからです。iPhoneは精密機械ですからね。
iPhoneのバックアップ方法は2つあります。「iCloudバックアップ」と「iTunesバックアップ」です。iCloudバックアップはWi-Fi環境さえあればiPhoneだけで完結しますが、iTunesバックアップはPCが必要になります。
今回はiCloudバックアップのやり方を説明します。手順は以下のとおりです。
- コントロールセンターを表示してWi-Fiをオンにする
- iPhoneの設定アプリを開いて、一番上のAppleIDをタップする
- 下の方にある「○○のiPhone」をタップする
- 「iCloudバックアップ」をタップする
- 「今すぐバックアップを作成」をタップする
これで最新のデータがiCloudにバックアップされました。バックアップはWi-Fiに接続して作成しましょう。バックアップ完了にかかる時間はデータの量によります。
Apple Storeに修理に出す
バックアップを取ったら、iPhoneを最寄りのApple Storeか正規サービスプロバイダに持ち込みましょう。持ち込む場合は事前予約が必要です。予約はAppleサポート(公式アプリ)から行うのが一番簡単です。
※評価は低いですが公式アプリなので安全です。少し使い勝手は悪いですが…
予約手順を以下に示します。
- Appleサポートを起動する
- トピックの一番上にある「修理と物理的な損傷」を選択する
- 一番下の「問題を具体的に記入」をタップして問題を入力する
- 持ち込み修理の「正規ストアを探す」をタップする
- 位置情報を利用するか、市区町村名を入力する
- 周辺のApple Store・正規サービスプロバイダ店が表示されるので予約可能な店舗を選択する(「~日に予約可能」と表示されている店舗は予約可能)
- 予約日時を選択して予約する
あとは店舗にiPhoneを持ち込むだけです。
iPhoneの修理費用はAppleCare+に加入している場合は全機種一律12,900円ですが、未加入の場合は機種によって異なります。機種ごとの修理費用を以下に示します。
機種 | 修理費用 |
iPhone 12 Pro Max | 64,800 円 |
iPhone 12 Pro | 59,800 円 |
iPhone 12 | 47,800 円 |
iPhone 12 mini | 42,800 円 |
iPhone 11 Pro Max | 64,800 円 |
iPhone 11 Pro | 59,800 円 |
iPhone 11 | 42,800 円 |
iPhone XS Max | 64,800 円 |
iPhone XS | 59,800 円 |
iPhone X | 59,800 円 |
iPhone XR | 42,800 円 |
iPhone 8 Plus | 42,800 円 |
iPhone 8 | 36,400 円 |
iPhone 7 Plus | 36,400 円 |
iPhone 7 | 32,800 円 |
iPhone 6s Plus | 35,800 円 |
iPhone 6s | 32,700 円 |
iPhone 6 Plus | 35,800 円 |
iPhone 6 | 32,700 円 |
iPhone SE | 30,400 円 |
AppleCare+に加入していないととんでもない金額ですよね。「これなら新しくスマホ買った方が安いわ!」って思っちゃうくらい高いです笑。でも、Apple Storeや正規サービスプロバイダなら確実に直る・もしくは新品と交換してくれるので、そこは安心です。
iPhoneカメラの修理代を安く抑える方法
もし、どうしても修理費用を抑えたい場合は、非正規の修理屋さんに持っていくことをおすすめします。ただし、非正規のお店でiPhoneを修理すると、もうそのiPhoneはAppleの保証を受けられなくなるので注意してください。
また、非正規の修理屋さんの中にはかなり怪しい業者もいるので注意が必要です。
ぼったくられた挙げ句、直らなかったなんてケースもあります。別の記事でiPhoneの非正規修理店の比較をしているので、気になる人はどうぞ↓
わざとゴーストを写すのも面白い
ここまでの内容をまとめます。
- iPhoneで撮った写真に写る青い光の点はレンズゴースト
- ゴーストはレンズ内の反射によって発生する虚像。強い光がレンズに斜めに入射すると発生する
- ゴーストは原因となる光源に対して、画面中央に点対称な位置に発生する
- 光源が写らないように撮影すればゴーストは発生しない
- 光源を写したい場合は光源が画面中央に来るようにする
- 明るさを暗くすることでゴーストを目立たなくすることもできる
- どうしてもゴーストが消えない場合はあとで編集ソフトでゴーストだけ消す
- ゴーストがひどい場合は修理も検討する
今回は写真に写る青く光る点(ゴースト)を除去する方法を解説してきましたが、よっぽど大事な写真でもない限り、ゴーストが写っていてもそこまで問題はないのかなと個人的には思います(本末転倒w)。
この記事を読んでゴーストが発生する原理や対策は分かったと思うので、逆にこれを利用して意図した位置にわざとゴーストが写るように撮影してみると面白いかもしれませんよ。ちょっと幻想的な写真になるかも笑。
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