「iPhone版Zoomバーチャル背景が使えない」
「そもそもメニューにバーチャル背景という項目がない」
という場合は、iPhoneがバーチャル背景対応機種ではない可能性が高いです。
今回は、iPhone版Zoomでバーチャル背景が使えない原因とその対処法を紹介します。
iPhoneが古いとバーチャル背景が使用できない
iOS版のZoomでバーチャル背景を使用できない場合、考えられる原因は「使用しているiPhoneがバーチャル背景に対応していない」です。
Zoomアプリ自体はiPhone 5以降の端末であれば問題なく使用できます。ただし、バーチャル背景に関してはiPhone 8以降の端末でないと使用できないんです。だからiPhone7とかだとバーチャル背景がメニューに表示されません。
この場合の解決策は2つしかありません。
- 他の端末でバーチャル背景を使う
- iPhone8以降の端末を買う
他の端末でバーチャル背景を使う
バーチャル背景は、iPad版やPC版のZoomでも使用できます。
ただし、iPadの場合は9.7以降、iPad Proの場合は第5・6世代の端末じゃないとバーチャル背景が使えません。
PCの場合はデュアルコアに2ギガヘルツ以上のプロセッサが必要です。またPC版のZoomアプリのバージョンが3.5.5392 2.0613以降じゃないとダメです。
iPhoneを買い換える
iPhoneが古くてPCもiPadも持っていない人は、この機会に新しいiPhoneを買ってしまうのもありだと思います。
「バーチャル背景のためだけにiPhone買うの?」
と思うかもしれませんけど、Zoomのバーチャル背景以外にも新しいiPhoneでないと使えないアプリやツール・機能はたくさんあります。多分これからもっと増えると思います。
これは僕の予想なんですけど、これからVR・AR系のゲームアプリがさらに進化すると思うんですよね。でも、そういう最新のゲームは古いiPhoneではプレイできません。
もちろん、ゲーム以外にも面白いアプリがたくさん出てくると思います。なので、この機会に新しいiPhoneに買い換えてみることをお勧めします。
快適にバーチャル背景を利用できるオススメiPhone
もしiPhoneを買い換える場合は、カメラ性能が高いiPhoneにすることをお勧めします。なぜなら、カメラ性能が高いほど、バーチャル背景のクオリティーも上がるからです。
逆にカメラの性能が低いと、バーチャル背景の中に自分の顔が埋もれてしまったり、バーチャル背景が所々消えて自分の部屋が写ってしまったりすることがあります。
バーチャル背景を快適に使う上で、特に重視しなければいけないカメラ機能は以下の2つです。
- HDR機能
- ポートレート
HDR機能
HDR機能とは、簡単に言うと「明暗差があるシーンでも鮮明に撮影する機能」のことです。
そもそもカメラって、明暗差があるシーンを撮影するのがすごく苦手なんですよね。例えば、すごい西日が差している部屋の中で自分を撮影しようとすると、日が当たっている部分が白く飛んじゃったり、逆に日が当たってない部分は真っ黒につぶれちゃったりします。
そこで出てきたのが、通常の撮影モードより広い明るさの幅で撮影するHDR(High Dynamic Range)機能です。明るさを変えて連続で撮影して、その写真を組み合わせることで、明暗差があるシーンでも見たままに近い鮮明な写真を撮影できるって原理です。
バーチャル背景とHDR機能
「HDRとバーチャル背景ってなんか関係あんの?」
って思う人もいるかもしれませんけど、これが結構バーチャル背景を使う上では重要なんです。
というのも、明るさとか色がバラバラの場所でバーチャル背景を使おうとした時、HDR機能の性能が低いと、バーチャル背景が揺らいだり所々はげてしまったりするんですよね。
グリーンバックや照明を用意できる人は、HDR機能が低いカメラでも快適にバーチャル背景を使えると思うんですけど、そうじゃない人は、より高性能なHDR機能を備えたカメラを用意した方がいいと思います。
HDR機能比較
HDR撮影機能だけを比較すると、iPhone 11以降が1つ頭抜けています。
機種 | HDR機能 |
11 Pro Max | 次世代スマートHDR |
11 Pro | 次世代スマートHDR |
11 | 次世代スマートHDR |
XR | スマートHDR |
8 Plus | 従来の自動HDR |
8 | 従来の自動HDR |
iPhone11以降は、レンズが3つついてるアウトカメラばっかり取り沙汰されてますけど、インカメも結構やばいんです。
ポートレート
ポートレートって言うのは、背景をボカして被写体を際立たせる撮影機能のことです。
これまた一見バーチャル背景とは関係なさそうな機能なんですけれども、実はかなり関係があります。
ポートレートとバーチャル背景
このポートレートの性能が高いということは、遠近感をより正確に把握できるってことになります。それはつまり被写体と背景を正確に区別できるってことなんです。
バーチャル背景を使っていてよくあるトラブルの一つに「自分の顔にもバーチャル背景がかかって埋もれてしまう」っていうのがあるんですけど、これは被写体と背景を上手く区別できてないから起こるトラブルです。
ポートレートの性能が高いカメラを使えば、こういうトラブルは回避できます。
ポートレート比較
ポートレートの性能はiPhoneXR以降が優れています。
機種 | ポートレート |
11 Pro Max | 次世代ポートレート(人と物) |
11 Pro | 次世代ポートレート(人と物) |
11 | 次世代ポートレート(人と物) |
XR | 次世代ポートレート(人だけ) |
8 Plus | 普通のポートレート |
8 | 非対応 |
ただ、iPhoneXRは被写体が人の場合しかポートレートモードが機能しません。
iPhone11以降は人だけでなく物が被写体の場合でも、被写体と背景を正確に区別できます。
iPhoneの値段比較
結論を言うと、
HDR機能とポートレート機能
ともに優れているのはiPhone11以降の端末ということになります。あとはもう値段だけです。
64GB | 128GB | 256GB | 512GB | |
11 | 74,800円 | 79,800円 | 90,800円 | – |
11 Pro | 106,800円 | – | 122,800円 | 144,800円 |
11 Pro Max | 119,800円 | – | 135,800円 | 157,800円 |
iPhone11 Pro以降はアウトカメラの性能が段違い(3つレンズがある)ということもあり、値段が少し高めです。
しかし、Zoomでは基本的にインカメしか使わないと思うので、アウトカメラは気にしなくてOKだと思います。
インカメの性能はiPhone11も11Proも11ProMaxも変わらないので、一番安いiPhone11が個人的にはおすすめです。
iPhoneではサインインしなくてもバーチャル背景が使える
今回の内容をまとめます。
- Zoomのバーチャル背景はiPhone8以降の機種でないと使えない
- バーチャル背景のクオリティはカメラ性能に比例する
- カメラのHDR機能が高性能であるほど、バーチャル背景がきれいになる
- カメラのポートレート機能の性能が低いと、バーチャル背景が自分にもかかって顔が埋もれてしまったりする
PC版のZoomだと、スマートバーチャル背景パッケージをダウンロードしないとバーチャル背景が使えなかったりして結構面倒くさいんですけど、iOS版のZoomだと簡単に使えます。
ネットで調べると「バーチャル背景を使用するにはサインインする必要がある」という記事もあるんですけど、iOS版ではサインインしなくてもバーチャル背景が使えました。
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