Zoomは参加するだけならアカウントも必要ありませんし、自分でミーティングを開催する場合も無料アカウントで事足ります。しかし、無料アカウントだと機能が制限されてしまいます。
例えば無料版だと参加人数も制限されますし、時間制限もあります。また、録画やチャット保存などもできません。
全ての機能を使いたい場合は、有料アカウントへアップグレードすることをおすすめします。ただ、有料アカウントにも3つのプランがあって、それぞれ機能や料金が違います。自分の用途にあったプランを選びましょう。
というわけで、今回はZoomの有料版と無料版の違い、有料版の料金プランや契約・解約方法について詳しく解説します。仕事でミーティングを開催する人は有料プランにアップグレードした方が便利なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
有料プランと無料プランの違い比較
Zoomには4つのアカウントプランがあります。
- 基本アカウント(無料)
- プロアカウント(有料)
- ビジネスアカウント(有料)
- 企業アカウント(有料)
それぞれのプランでiPhone版のZoomアプリを使用した場合の「主な違い」を以下にまとめました。
基本 | プロ | ビジネス | 企業 | |
最低契約 ユーザー数 |
1人 | 1人 | 10人 | 50人 |
会議時間上限 | 40分 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
参加人数上限 | 100人 | 100人 | 300人 | 500人 |
録画 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
ウェビナー | × | ◯ | ◯ | ◯ |
SSO | × | × | ◯ | ◯ |
ユーザー管理 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
クラウド容量 | なし | 1GB | 1GB | 無制限 |
最低契約ユーザー数
基本アカウントとプロアカウントは1人でも契約することができますが、ビジネスアカウントは10人以上、企業アカウントは50人以上でないと契約できません。
なので、ビジネスアカウント以上は、組織単位でZoomを導入する人向けですね。個人で利用する場合は基本アカウント(無料)とプロアカウントの二択になります。
会議時間
無料の基本アカウントの場合、3人以上のミーティングを開催すると40分でタイムアウトになってしまいます(2人以下なら時間無制限です)。
有料プラン(プロ以上)であれば、3人以上のミーティングを最大24時間開催することができます。もうほぼ時間無制限みたいなものですね。
ただし、例外として無料アカウントでも40分以上ミーティングができる場合があります。例えば参加するだけとかね。詳しくは下の記事で解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
参加者人数
無料の基本アカウントの場合、自分でミーティングを開催する際にホストできる参加者の最大人数は100人までとなっています。まぁ、Zoom飲みとかするだけなら十分な数ですよね。
有料プランは、
プロアカウントだと100人
ビジネスアカウントだと300人
企業アカウントだと500人となっています。
「プロアカウントは基本アカウントと変わらないじゃん」と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。
というのも、プロアカウントとビジネスアカウントではさらに課金して「大規模ミーティングアドオン」を利用することで、最大1000人まで参加人数の上限を増やすことができます(基本アカウントではアドオンは利用できません)。
Zoomの人数制限に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてみてください。
録画
Zoomではミーティングのビデオ・音声を録画することができます。後でミーティングの内容を見直せるので凄く便利です。
無料プランでも、PC版のZoomアプリなら録画できるんですけど、iPhone版のZoomアプリだと録画ができません。iPhoneでZoomを録画するには有料プランへのアップグレードが必要です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ウェビナー
ウェビナーは「ウェブ上でセミナーを行う機能」です。
ミーティングは参加者全員が自由に発言できるの対し、ウェビナーでは基本的にホストと指名されたパネリストだけが話して、他の参加者はそれを見る「視聴者」になります。ウェビナーの視聴者は最大10,000人まで参加可能です。
ただし、ウェビナーはプロ以上の有料アカウントでないと開催できません。視聴者として参加するだけなら無料でもOKです。
SSO
SSOとは「シングルサインオン」の略で、会社の認証情報を使ってログインできる機能です。ビジネス・企業アカウントのみ利用できます。
SSO機能を使って参加者を管理すれば、「招かれざる客」に勝手にミーティングを荒らされたり、会議の内容を盗み聞きされる心配が無くなります。会社の人間だけで安全にミーティングを行いたい場合はぜひ利用したい機能ですね。
ユーザー管理
これは1つのアカウントで複数のユーザーを契約した場合に、ユーザーごとに役割やアドオンを設定・管理できる機能です。個人でZoomを使う場合には全く関係ありませんが、会社などの組織でZoomを使う場合は結構重宝します。
クラウド
Zoomクラウドではミーティングの録画データやチャット履歴などを保存・管理することができます。Zoomクラウドを使うにはプロアカウント以上が必要です。
クラウド容量はプロ・ビジネスアカウントは1GBまで、企業アカウントは無制限で使用できます。
Zoom有料プランの料金
有料プランの3つのアカウント(プロ・ビジネス・企業)の料金プランを以下のようになっています。
出典:Zoom
「え!?20万円!?」
と思ったかもしれませんが、2,000円です。最後の「~.00」は小数点以下なので気にしないでください。
あと、上記の料金は1ユーザー(ホスト)あたりの料金です。ビジネスアカウントで10ユーザー契約した場合の月額利用料は2,700円ではなく27,000円になります。
Zoomで利用できる決済方法
Zoomの決済にはクレジットカードしか利用できません。銀行振込やコンビニ支払いなどは対応していません。
クレジットカードを持っていない場合は、日本の代理店を通せば銀行振込とかでもZoomと契約することができます。ただし、代理店に中抜きされるのでその分料金は高くなります。注意してください。
有料プランの契約方法
Zoomの有料プランを契約するには、まずサインアップして無料アカウントを作成してから、有料プランにアップグレードします。具体的な手順を以下に示します。
サインアップ
サインアップするには、SafariなどのウェブブラウザでZoomのホームページにアクセスしてください。
ホームページを開いたら、メールアドレスの入力して「Sign up Free」をタップしてください。
すると誕生日の確認をされます。これは本人確認で使われるだけなので、本当の生年月日を知られたくない人は嘘でも大丈夫です(忘れなければ)。生年月日を選択したら左下の「続ける」をタップしてください。
すると以下のような確認画面が表示されます。「確認」をタップしてください。
入力したメールアドレスに確認メールが送信されます。
メールが届いたら、文中にある「アクティブなアカウント」というボタンをタップしてください。
するとZoomのホームページに飛んで、以下のような質問画面になります。
「Are you signing up on behalf of a school?」とは「あなたは学校を代表してサインアップしていますか?」という意味です。個人アカウントを作る場合は「いいえ」を選択してください。
次はパスワードの設定です。パスワードの条件は以下の4つです。
- 文字は8字以上
- 1つ以上の文字(a、b、c…)
- 1つ以上の数字(1、2、3…)
- 大文字と小文字の両方を含む
「続いて仲間を増やしましょう」という画面になります。招待したい人が決まっている場合は、メールアドレスを入力してください。まだ決まっていない場合は、一番下の「手順をスキップする」を選択してください。
これでサインアップは完了です。続いてアカウントをアップグレードします。
アカウントのアップグレード
Zoomのホームページでサインインしてください。すると「Update to Pro」というボタンが表示されるので、それをタップしてください。
すると現在のプランが表示されます。下の「アカウントをアップグレード」をタップしてください。
今回は例として「プロアカウント」にアップグレードします。
すると決済画面になります。決済方法は月払いと年払いがあります。年払いの方が3,900円お得なので、長く使う人は年払いがおすすめです。
これで有料プランへのアップグレードは完了です。アップグレードした直後から有料プランの各種機能が使えるようになります。
Zoomの有料プランは解約できるが返金されない
ちなみに、有料プランは一度契約しても簡単に解約することができます。
有料プランの解約手順
まずZoomのホームページにアクセスしてサインインしてください。次に右上のタブをタップして、プルダウンメニューから「マイアカウント」を選択してください。
するとプロフィール画面が表示されます。上の「プロフィール」というボタンをタップするとプルダウンメニューが表示されます。「管理者」という欄にある「アカウント管理」をタップして、「支払い」を選択してください。
すると現在のプランが表示されます。下の方にある「登録を中止」をタップすれば、有料プランを解約することができます。
日割りで返金してくれない
解約しても、すでに料金を支払い済みの期間は有料プランの各種機能を利用できます。例えば月間プランで契約していた場合は、その月の月末までは有料プランが継続するということです。年間プランの場合は年末まで続きます。
残りの契約期間分の料金が日割りで返金されることはないので注意してください。
Zoomの有料プランは値段相応
今回の内容をまとめます。
- 無料プラン(基本アカウント)だとZoomの機能が制限される
- 有料プランにアップグレードすると、会議時間の延長や人数上限の開放、録画・チャット保存などの各種機能が使える
- 有料プランにはプロアカウント・ビジネスアカウント・企業アカウントがあるが、個人で利用する場合はプロアカウント一択
- プロアカウントは月額2000円
- 有料プランを契約するには、まず無料アカウントを作成してから有料プランにアップグレードする
- Zoomの有料プランの決済に使えるのはクレジットカードのみ
- 解約はZoomのホームページから簡単にできるが、既に料金を支払った期間は引き続き有料プランの機能を利用できる。日割りで返金されることはない
Zoomの有料プランはめちゃくちゃコスパが良いわけじゃないですけど、まぁ値段相応だなという印象です。
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